楽しんでくれたら、それで良かった

当時5歳と3歳になる手前の子供。
親と子の共通の遊びができたら楽しい。
何か、スポーツに親しんでもらえたら、と思いました。

音楽に楽しく親しむために、音楽教室に通わせるように、
ただ、楽しんでくればいいと思っていました。

幼い頃からスポーツに親しんだなら、
運動能力を伸ばしてあげられるかもしれません。
そんな思いもありました。

初めてから1年が過ぎた頃でしょうか、
ある時、「選手として試合に出てみませんか」と誘われ、
取り組み方の方向性が、がらりと変わりました。

子供が参加する試合などあることも知りませんでしたが、
実際に観戦してみると、皆さん真剣そのもの。
試合で精神的にも成長できるのではないかと思いました。

加速する「親の欲」

私自身、負けず嫌い。勝負事となれば負けたくありません。
子供本人も、勝てば喜び、負ければ悲しみます。
親としては、勝たせてあげたいと力が入りました。

最初は、なかなか勝てなかった子供ですが
結果が出るようになると、私の要求はエスカレートしました。
私はまるでコーチにでもなったかのように。

元気をなくす子供たち

順調に戦績を上げていく子供たち。調子に乗る私。
やがて子供たちに変化が起きます。

練習でも試合でも、常に私の表情を伺う子供たち。
輝いていた目は曇り、同時に結果も出なくなっていきました。

「なぜ?」
私はこんなにも子供たちのことを考えているのに。
その当時は、気づくことができませんでした。