教師への憧れ
昭和50年前後、熱血教師が生徒達と体当たりで向き合い、
その悩みや成長を描いた「青春学園もの」と言われる
テレビドラマが人気を集めていました。
私の記憶にあるのは『飛び出せ青春』や、『ゆうひが丘の総理大臣』です。
その後の『スクールウォーズ』では、実話をもとに、
荒廃した高校のラグビー部を舞台にした熱血教師と
生徒たちの熱い物語が描かれていました。
型破りで生徒の個性を尊重してくれる教師の姿。
それは、受験や管理教育の中にいた若者にとって
理想的な師弟関係であり、また、友人関係にも映っていました。
私自身も影響を受け、いつしか教師という仕事に憧れていました。
教員として過ごした日々
専門学校で出会い、後に恩師となる先生は、ラグビー部の顧問でした。
幼いころ見ていた熱血教師の姿が重なりました。
学校で教師募集があると知ったとき、私は思いました。
昔の憧れが現実になるかもしれない。
あの頃憧れた教師のように、また、私を指導してくれた先生のように
私も誰かの役に立ってみたい。
実際の教員生活は必死な日々でした。
ただ教科書を読むだけの授業はしたくありません。
楽しい授業をしたい。
大袈裟かもしれませんが、学生さんにとって
「楽しい学校」にしたいと本気で思っていました。
しかし、私は憧れたはずの教員を自ら辞めてしまいました。
それでも消えない想いがある
それでも人に何かを伝えたい思いは、どこかにあり、
子供たちに対しては、コーチのように振る舞ってしまいました。
身体を痛めてしまった子供に、親身に相談に乗ってくれた
整体師の姿を見たとき、私もまた、何かの形で役立ちたいと思いました。
やがて、たまたま出会った気功師の先生に学ぶ機会を得ます。
信じられないエネルギーを感じる気功の世界に憧れ、
自分もその力を身に付け誰かの役に立てたらと思いました。
さらに、過去世瞑想と出会ったときは、
過去のトラウマを癒す瞑想法にとても興味を引かれ、
私自身その瞑想を身に付けるために学びました。
HANEへの想い
整体への興味、気功と過去世瞑想の学び、
そして、私の中に常にあり続けた問い。
「何のために生きるのか」
それらはやがて、一つの方向へと結びついていきました。
過去、今、そして未来へとつながっていく命。
その命を育んでいるエネルギー。
なぜ生まれ、生きるのか。
人生の意味とは何か。
大きなエネルギーに導かれながら
私たちは「つながりの中を生かされている」
そう気づいたときの安心感。
それまでの私は、自分が作り出した「自分像」を見ていました。
思い描いていた未来。
考えれば考えるほど、迷い込んでいく自分がいました。
私は自分の思考の中を彷徨っていたのだと気づいていきました。
私自身、「私に還ろう」と思いました。
思考で作り出す生き方ではなく、
もっと私らしくあろう。
何者にもならなくていい。
そう思えたとき、私の人生は方向を変えたのだと思います。
HANEという場所
私は何をして自分を役立てていくのか。
その思いはHANEという場所となりました。
自分らしく生きる。
簡単なようで実はとても難しいことです。
何がそのヒントになるのだろう。そう考えて行きついたものが
「対話」であり「土に触れる」ことです。
以前、陶芸体験に来て下さった方は、
皆さん土に触れると笑顔になっていきました。
まるで無邪気な子供のように。
その時間は、忘れていた自分を思い出させるでしょう。
どんな言葉でもかまいません。
胸の内にある想いを吐き出してみる。
その自分の言葉に何かしらの気づきが起きることがあります。
対話の時間では吐き出す。
土に触れる時間では土から受け取る。
そうして滞っていたエネルギーが動き出す。
そのためにこの場所はありたい。
私はそう思っています。