自分を「戻す」時間
祈りとは、
社会の中に閉じこもってしまった自分、
自然から切り離されてしまった自分を、
元の状態へと「戻す」行為なのだと思います。
自然のリズムへと自分を戻すことで、
失われていた安らぎや、落ち着きが静かに戻ってきます。
生きているとは、どういうことなのか。
今もこうして生かされているのは、なぜなのか。
祈りは、日々の忙しさの中で忘れてしまっている
「当たり前」に気づく時間です。
つながりを取り戻す
祈りには、あらゆるものとの「つながり」を取り戻す力があります。
それは、人間が自然の一部へと還るための、とても自然なふるまいです。
人が時に森へ出かけ、より清らかな空気を求めるように。
無意識に自然の中へ身を置こうとするのと同じように、
私たちは祈りによって、本当の自分を再確認することができます。
私たちは、自然とのつながりの中を生きています。
どのような社会になろうとも決して分断できない、つながり
それは死をもってしてもなお、途切れることのないつながりです。
単に「願いを叶えたい」という次元を超えた、つながりの確認。
今ここにある恵みのありがたさを感じ、喜ぶ。
それ自体が、尊い祈りなのだと思います。
すべての寄り添いは「祈り」となる
「ありがとう」と心から思う。
「ありがとう」と伝える。
それもまた、祈りです。
「大丈夫ですよ」「そばにいますよ」「早く良くなるといいね」。
そんな温かな寄り添いも、祈りのひとつの姿です。
人とつながり、癒やし、回復を願って思いを届ける行為は祈り。
なんらかの「作用」を起こすこと自体。
その意志そのものが、祈りなのです。