心を揺さぶられた一言
『子どもは親を選んで生まれてくる』2007/06/01発売
池川明著・日本教文社刊
という本の中で、こんな言葉が紹介されていました。
「ぼくはお母さん大好きっていうために生まれてきたんだよ」
その一文を読んだとき、
思わず涙が溢れてきました。
本当に意味はあるのか
もちろん、
胎内記憶や誕生記憶が本当にあるのか。
子どもが親を選んで生まれてくるのか。
それを証明することはできません。
それでも今の私は、
すべての命には意味があると信じています。
しかし、かつての私は違いました。
私自身胎内記憶や誕生記憶はありません。
もっと違う親のもとに生まれたかった。
そう思っていたほどです。
厳しいしつけ。
常に求められる「正しさ」。
なぜこんな環境なのかと、
疑問ばかりを抱えていました。
学校生活も決して楽しいものではなく、
むしろ苦痛に感じていた時期もあります。
振り返ったときに見えたもの
それでも、年齢を重ねていく中で、
見え方が変わっていきました。
父を亡くし、母を亡くしたとき、
初めて気づいたのは、親の愛情でした。
私を生み育ててくれた両親に対して感謝しかありません。
あの厳しさも、
すべては私のためだったのだと思えるようになりました。
すべてがつながっていた
勉強を強いられた経験。
人の気持ちを考えるよう言われ続けたこと。
それらがあったからこそ、
教員として生徒に向き合うことができました。
そして今、
こうして言葉を届けることもできています。
過去の出来事はバラバラに存在していたのではなく、
すべてが今へとつながっていました。
本来の自分に還るとは
そう言われても、
納得できない人もいるかもしれません。
かつての私も、きっとそうでした。
苦しんでいる最中に、過去の全てには
「意味がある」と言われても受け入れられない。
それは当然のことだと思います。
それでも、
あるとき気づく瞬間が訪れます。
私たちは親を選んで生まれてくるのか。
それは証明のしようがないでしょう。
それでも、子供は意味があって生まれてくると信じます。
その環境、その場所に生まれてこなければならなかった。
だから出会うべき人との出会いがあり、
経験すべきことを経験できるのだと思います。
その時々、そのすべての意味を理解することなど出来ません。
それでもすべてが自分のために起きている。
では、なぜ人生に迷ったり、悩んだり
苦しまなければならないのか。
自分が生まれた意味を生きられなければ違和感を覚えます。
自分に起きる出来事と自分が想像していることが違っていれば、
なぜどうしてと疑問が生まれます。
自分が生きる意味と自分が想像する自分の人生とは
必ずしも一致しません。
だから人は迷い悩み苦しみもします。
過去と今がつながる感覚。
「あの出来事はこのためだったのか」と思える瞬間。
本来の自分に還るとは、
過去のすべての意味が、自分の中でつながることなのかもしれません。
最後に
私たちは、
なぜこの環境に生まれてきたのか。
なぜこの経験をしてきたのか。
そのすべてを理解することはできません。
それでも、
過去のすべては、ここへ至るためにあった
そう思える瞬間があります。
もし今、
過去に意味を見いだせずにいるのなら。
そのつながりを、
一緒に見つけていきませんか。

コメント