衝動から始まった陶芸

私と陶芸との出会いは、岐阜県多治見市での陶芸体験です。
もともと物作りが好きな私は、
誘われるがまま電動ろくろの前に座っていました。

指導してくれる人の手つきを見ていると、簡単そうに見えます。
ところが、いざ自分で土に触れてみると、全く思うようにいきません。
コーヒーカップを作ろうとするものの、
到底納得のいく形にはなりませんでした。

陶芸の楽しさと、自分の不甲斐なさを感じた私。
「老後の趣味にでもなれば」と、電動ろくろを買いに出かけます。

陶芸店の方には「『焼き物』と呼ばれるように、
焼いて作品に仕上げなければ何も楽しくありませんよ」とアドバイスをいただき、
「確かにそうだ」と小型の電気釜まで購入しました。
買ってしまえば、もう始めるしかありません。

その後、たまたま訪れたクリエイターズマーケットで、
一人の陶芸作家さんと出会いました。
私が陶芸を始めようとしていることを伝えると、
土の入手方法まで丁寧に教えてくださったのです。
気づけば、ろくろ、釜、土……すべての準備が整っていました。

作り出す喜び

私は、陶芸体験で満足できなかった「コーヒーカップ」の制作を始めます。
目指した一品ができるまでは諦めない。br>同じ形、同じ重さのコップが2個、3個と揃うようになるまでには、
1年の歳月が必要でした。

趣味として没頭していましたが、
雑貨店を営む方から「販売してみませんか」とお誘いを受けました。
「売る? 私の作品が売れるのだろうか?」
その時はまだ自分の作品に自信が持てませんでした。

ならば、自分が心から自信を持てる作品を生み出そう。
そこから、販売のための本格的な作品作りが始まりました。
私独自の思いを込めた作品は少しずつ手に取っていただけるようになり、
結婚式の引き出物に選んでいただいたときや、
カップ&ソーサー100組ものご注文をいただいたときは、
言葉にできない喜びがありました。

作る喜びから、わかちあう喜びへ

「陶芸をやってみたい」と言う人がいると聞けば、
陶芸体験のまねごとをしてみました。
その方が土に触れ、楽しそうにされている姿を目の当たりにしたとき
陶芸体験をスタートさせることにしました。